新型コロナウイルスの影響で来夏に延期された東京五輪の卓球女子日本代表、平野美宇(20)=日本生命=が22日、報道陣の代表取材に応じた。
23日で延期された五輪の開幕まで1年となることに、「延期されなかったら明日(当初の予定は24日開会)から始まるって思うと、なんか今と違いすぎて現実かなって思ったりします」と違和感を表しながらも、「準備する期間が1年半くらいになったので、その点では良かったかな」と前向きに話した。
普段は試合続きで練習も調整が中心だったが、コロナ禍で試合がなくなったことで「試合前にはやらないような練習もできている。ここをもっと伸ばしていけば試合でも使えるんじゃないかなと思いながら練習しています」と、自身のプレーを見直しているという。
自粛期間中にはインストラクターが指導するネット動画でヨガにはまったそうで、「体が軟らかくなった。厳しいボールが入ったり、ヨガのおかげかなと思うボールもあった」と、競技に生かせたと喜んだ。
「五輪が開催されたら、コロナウイルスが収束した象徴。世界が平和になった中で、1人でも心に刺さるようなプレーをしたい」と1年後の活躍を思い描いた。