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2019.06.09

【卓球】張本智和 V王手!強豪中国選手を破って決勝進出<香港OP>

張本智和 Photo:Itaru Chiba


ITTFワールドツアー・香港オープン<6月4~9日/香港> 大会5日目の6月8日、男子シングルス準決勝が行われ、張本智和(木下グループ/世界ランク4位)、が中国の周雨(同61位)を4-1で下し、決勝進出を決めた。

相手の周雨は、世界卓球2015蘇州(個人戦)の男子ダブルスで銀メダルを獲得している27歳のサウスポー。昨年のワールドツアーでは、ジャパンOPとオーストラリアOPで張本が勝利しており、実力は世界トップクラスだが張本にとっては分の良い相手と言える。

第1ゲーム、相手のフォア前とバック深くにボールを送り、ラリーの主導権を奪った張本が先取。好調のフォアドライブで相手のバックサイドを攻め立てた。

第2ゲームは、周雨のカウンターバックハンドが決まり、5点で落としたものの、第3ゲームは終盤で逆転して張本が奪取。10-8から10-9になったところでタイムアウトを取り、次のプレーでは相手のストップを読み切って強烈なフォアフリックを叩き込んだ。

圧巻は第4ゲームで、1-5と相手にリードを許したが、ここから驚異の10本連取。6-5となったところで相手もタイムアウトをとったが、張本の勢いを止めることはできなかった。

第5ゲームも終盤で張本が競り勝ち、4-1で勝利を決めた。

「2勝0敗の相手ですが、絶対に難しい試合になると思っていた。その通りに2ゲーム目はチャンスがなかったし、3ゲーム目もずっと2点リードされていてそこを逆転して、4ゲーム目も1-5から逆転。リードされても落ち着いて、自分のプレーを信じて、ゆっくりゆっくりプレーすることができたのでそれが良かったです。

この前の中国OPの馬龍戦よりもきつい試合はないと思っていて、馬龍選手の戦い方を今日は意識した。焦って打つのではなくて、ストップストップから狙うプレーが3ゲーム目以降はできたので、あの試合の経験はすごく大きいと思います」と自らの成長を振り返った張本。

決勝では、世界ランク2位の林高遠(中国)と対戦。ランクでは張本を上回る実力者だが、昨年のワールドツアー・グランドファイナルでは決勝で張本が勝利しており、チャンスは十分にある相手だ。

【ITTFワールドツアー・香港オープン】
<男子シングルス準決勝>
張本智和 4-1 周雨
11-8/5-11/11-9/11-5/11-8

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